環境報告書(読み)かんきょうほうこくしょ(その他表記)environmental report

知恵蔵 「環境報告書」の解説

環境報告書

事業者が自らの活動に伴う環境負荷やその低減のための方針計画、具体的取り組みなどの情報提供を進めるために作成・公表する報告書。消費者、投資先、取引先、地域住民などのステークホルダー(利害関係者)とのコミュニケーションを図ることで事業活動の環境配慮を進めると共に、積極的に取り組む事業者が適切に評価されるようにすることが狙い。環境省による2005年度『環境にやさしい企業行動調査』によれば、1588社中933社が発行。なお、同省は「環境報告書ガイドライン」を策定している。

(植田和弘 京都大学大学院教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「環境報告書」の解説

環境報告書

企業の環境問題への取り組みや、事業活動に伴って発生させた環境負荷などについて、投資家、消費者、地域住民などに対して公表する年次報告書のこと。環境対策を単なるスローガンではなく、実際の活動報告として公表することで、環境対策を根付かせ、社会的意識を高めるのが狙い。具体的な記載内容としては「環境保全に向けた経営方針」「工場ごとの廃棄物騒音の発生状況や対策」「地球温暖化原因になる二酸化炭素化学物質の利用量の削減計画」などがある。

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