環境演劇(読み)かんきょうえんげき(その他表記)environmental theatre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「環境演劇」の意味・わかりやすい解説

環境演劇
かんきょうえんげき
environmental theatre

アメリカの演劇理論家で演出家の R.シェクナー Richard Schechner (1934~ ) が 1960年代後半に提唱した実験的演劇形態。伝統的な劇場を否定し,日常的空間や倉庫などを改造した環境を利用して舞台と観客の新しい関係の創造を目指した。画家 A.カプローの,芸術と日常の境界を取払ったハプニング概念に強く影響され,観客は場面を見る存在であると同時に場面をつくる存在であるとし,その結果テキストは必ずしも絶対的に必要なものではないとみなした。シェクナーはまたパフォーマンス・グループという劇団を組織し,『1969年のディオニュソス』『コミューン』などの上演を通して理論を実践し,俳優と観客の祝祭的交歓の場をつくりだそうとした。そのほか,街頭を舞台に神話を素材としてパフォーマンスを繰広げるパンと人形劇団 The Bread and Puppet Theatreがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む