生付(読み)うまれつく

精選版 日本国語大辞典 「生付」の意味・読み・例文・類語

うまれ‐つ・く【生付】

〘自カ五(四)〙 生まれた時すでに身につき備わる。
徒然草(1331頃)一「しなかたちこそ生れつきたらめ、心はなどか賢より賢にも移さば移らざらん」
浮世草子日本永代蔵(1688)二「此男生(ムマ)れ付て(しは)きにあらず」

うまれ‐つき【生付】

〘名〙
① 生まれたときから備わっている性質能力容姿運命など。天性
※高野本平家(13C前)一「さいはひはただ前世の生れつきでこそあんなれとて」
② (副詞的に) 生まれたときから。生来。生まれながら。
※玉塵抄(1563)三三「女の性はうまれつきねたむぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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