出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…宋代北方に興った遼・金は異民族であるにもかかわらず,唐制を模倣した科挙を行ったが,元代に入ると中国を統一した後も科挙を行わぬことが約40年続き,仁宗(在位1311‐20)がようやく再開しても,モンゴル人を優待し,中国人を差別したはなはだ変則的な科挙であった。明清時代,科挙はいよいよ盛大になり,応募者があまりに多くなったので,これを制限するため,学校に在籍する監生・生員にのみ応ずるを許し,また幾重にも予備試験を課して振るい落しをはかった。
[清代の制度]
科挙の制度は時代が下るとともに形式が完備し,複雑化して清代に至って極まった。…
…しかし,紳の字を,地域社会を意味する郷と組みあわせた郷紳という語が普及し,退職,請暇,待機などで出身地に居住している官僚や出身地に居宅を置いている現職の官僚を表現するようになったのは,16世紀半ばすぎの万暦年間のことである。明初以来,各府・州・県の学校制度が完備され,ここへの入学が官僚選抜のための科挙試験の基礎資格として必須になったが,これらの学校の学生は,中央の国立学校である国士監学生の資格保持者とともに生員と総称され,彼らを底辺として,儒教的教養を保持した知識人,いわゆる読書人の厚い層が地域社会に形成されていた。これら読書人の中で,郷紳は,清代中期までは,衿士(きんし)あるいは士人(しじん)という雅称で呼ばれる生員とははっきり区別され,地方官の側から地方の世論の形成者,行政の実質的支持者として重視されてきた。…
…読み書き算盤 読書人とは,(1)最広義ではもちろん官民を問わず知識人一般を指すが,(2)そのうち民間の読書人はほとんどが科挙受験志望者で,多くはすでに妻帯し何らかの収入の道を講じつつ,つまり社会人として生活しつつ,経書の暗誦,作文・作詩の修練にはげむ。そして根気よく生員の試験を受ける。一生涯受験生というのも珍しくない。…
※「生員」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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