明治初年の新聞。1871年(明治4)5月1日、参議木戸孝允(たかよし)の出資により、山県篤蔵(やまがたとくぞう)が主任となって東京で創刊された。発行所は東京日新堂。7~8葉のもので当初は月2回刊、終刊時は隔日刊であった。政府筋の情報をはじめ、国内の政治・経済・教育・人事のほか、海外事情の紹介にも紙面を割き、文明開化の推進に努めた。記者には書家の長三洲(ちょうさんしゅう)や仏教界の島地黙雷(しまじもくらい)らがいた。1874年12月28日(第357号)で終刊。翌年1月2日『あけほの』と改題され、さらに同年6月2日『東京曙(あけぼの)新聞』と改題された。
[佐藤能丸]
『『幕末明治新聞全集 第6巻 上下』(1961・世界文庫)』
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