生死事大(読み)しょうじじだい

精選版 日本国語大辞典 「生死事大」の意味・読み・例文・類語

しょうじ‐じだいシャウジ‥【生死事大】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。生き死にを繰り返す六道輪廻(りんね)の迷いを捨てて悟りをひらくことは、いま人と生まれているこの時をおいて他になく、最もだいじなことであるということ。人の世の無常ではかなく移ろいやすいことをいう。無常迅速。生死一大事生死一大事
    1. [初出の実例]「生死事大也、無常迅速也。教家も禅家も同じく勧む」(出典:正法眼蔵随聞記(1235‐38)三)

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四字熟語を知る辞典 「生死事大」の解説

生死事大

人間の生死は一大事であり、今、人として存在しているこのときが、最も大事なことであるということ。

[使用例] 「生死事大、無常迅速、あきらめるさ」[夏目漱石吾輩は猫である|1905~06]

[解説] 多くじょうじんそく」と対で用いられます。人の世の移り変わりは実に速いものであるがゆえに、生き死にを繰り返すりんの迷いを捨てて悟りを開くことは、今、生きているこの瞬間しかなく、最も大事なことであるということ。

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