産を傾ける(読み)サンヲカタムケル

デジタル大辞泉 「産を傾ける」の意味・読み・例文・類語

さんかたむ・ける

財産を失う。「日ごとの遊興で―・ける」
ある事に全財産を差し出す。「難民救済に―・ける」

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精選版 日本国語大辞典 「産を傾ける」の意味・読み・例文・類語

さん【産】 を 傾(かたむ)ける

  1. 財産を使いはたす。財産を失う。
    1. [初出の実例]「蓋年年収むる所の、巨万の利益は、みな豪家の包括する所となり、保護の法周備にして、産を傾るもの少く」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)
  2. ある事に全財産をさし出す。
    1. [初出の実例]「義の為に産(サン)を傾(カタム)くるを憂(うれひ)とせぬはスチールの任侠(をとこぎ)なり」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉をかし)

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