産を傾ける(読み)サンヲカタムケル

デジタル大辞泉 「産を傾ける」の意味・読み・例文・類語

さんかたむ・ける

財産を失う。「日ごとの遊興で―・ける」
ある事に全財産を差し出す。「難民救済に―・ける」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「産を傾ける」の意味・読み・例文・類語

さん【産】 を 傾(かたむ)ける

  1. 財産を使いはたす。財産を失う。
    1. [初出の実例]「蓋年年収むる所の、巨万の利益は、みな豪家の包括する所となり、保護の法周備にして、産を傾るもの少く」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)
  2. ある事に全財産をさし出す。
    1. [初出の実例]「義の為に産(サン)を傾(カタム)くるを憂(うれひ)とせぬはスチールの任侠(をとこぎ)なり」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉をかし)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む