任侠(読み)ニンキョウ

デジタル大辞泉 「任侠」の意味・読み・例文・類語

にん‐きょう〔‐ケフ〕【任×侠/×侠】

弱い者を助け強い者をくじき、義のためならば命も惜しまないといった気性に富むこと。おとこ気。「―道」
[類語]男気侠気義侠一本気きっぷ男伊達侠客遊侠の徒・壮士

じん‐きょう〔‐ケフ〕【×侠/仁×侠】

にんきょう(任侠)

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精選版 日本国語大辞典 「任侠」の意味・読み・例文・類語

じん‐きょう‥ケフ【任侠・仁侠】

  1. 〘 名詞 〙 面目を立て、信義を重んずること。また、その生き方をする者。おとこだて。にんきょう。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「義烈任侠(ジンキャウ)(ふたつ)ながら、想像(おもひや)るだに腸を、断るるまでにいと哀しく、いと痛ましき事ならずや」(出典読本南総里見八犬伝(1814‐42)五)
    2. [その他の文献]〔史記‐季布伝〕

にん‐きょう‥ケフ【任侠】

  1. 〘 名詞 〙 男の面目を立てとおし、信義を重んじること。弱きを助け強きをくじき、義のためには命も惜しまないといった男らしい気性に富むこと。また、そのような生き方をする人。じんきょう。
    1. [初出の実例]「任侠のものをたのうでくるほどにぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)張陳王周第一〇)

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