産・生(読み)うむ

精選版 日本国語大辞典 「産・生」の意味・読み・例文・類語

う・む【産・生】

〘他マ五(四)〙
① 子や卵を母体の外へ出す。出産する。→子産(こうみ)
古事記(712)上「国土を生み成さむと以為(おも)ふ。生むこと如何に〈生を訓みて宇牟(ウム)と云ふ〉」
② 今までなかったものをつくり出す。生ずる。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「金が子を産(ウン)家質が流込む」
善心悪心(1916)〈里見弴〉「岸の丸石少し濡れただけで、何にも重大な結果を生(ウ)まない」

あら・す【産・生】

〘他サ四〙 (自動詞「ある(生)」の他動詞形) 生む。産する。
書紀(720)允恭七年一二月(図書寮本訓)「大泊瀬天皇を産(アラシ)ます夕(よひ)に適(あた)りて、天皇始めて藤原宮に幸(いでま)す」

うみ【産・生】

〘名〙 産むこと。また、物を新しく作り出すこと。多く「の」を伴って名詞につづけて用いる。

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