田並上村(読み)たなみかみむら

日本歴史地名大系 「田並上村」の解説

田並上村
たなみかみむら

[現在地名]串本町田並上

田並浦の北に位置し、小河川の田並川の中流地域の谷間にある農村。北は吐生はぶ村と南平なべら(現東牟婁郡古座川町)、東は有田上ありだかみ村、西は江田えだ浦。慶長検地高目録では田並村に含まれ、のち分村。天保郷帳に「古者田並上地村」と注記され、高三二四石余。家数七四、人数三一二(続風土記)江田組に属した。寛延三年(一七五〇)村内の苫草を再三田並浦の者が無断で刈取り、争論が起こる。また文政四年(一八二一)山火事から有田上村対立が起こった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android