田中 ゆき(読み)タナカ ユキ

20世紀日本人名事典 「田中 ゆき」の解説

田中 ゆき
タナカ ユキ

明治〜昭和期の実業家 十字屋店主。



生年
明治14(1881)年11月20日

没年
昭和31(1956)年11月21日

出生地
東京

経歴
明治31年夫の伝七とともに京都で楽器店十字屋を開業。大正3年の夫の没後はその跡を嗣いで店を経営し、現在のオルゴールに似た構造を持つ紙腔琴楽譜大正琴などを製造・販売した。また、雑誌「音楽世界」を発行し、音楽界の発展と楽器の普及に大きく貢献。太平洋戦争後は器楽教育運動の旗手として活躍し、昭和27年には京都市立音楽短期大学(のちの京都市立芸大)の創立を後援した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報