田之網村(読み)たのあみむら

日本歴史地名大系 「田之網村」の解説

田之網村
たのあみむら

[現在地名]いわき市久之浜町ひさのはままち田之網たのあみ

太平洋に面し、横内よこうち川流域にあり、南は四倉よつくら村、北は久之浜村三方を山に囲まれ耕地は少ない。永徳四年(一三八四)八月日の好島東庄放生会祭礼役注文(飯野八幡宮文書)に「田和見・波立二ケ村寄合舞殿ツマ一間」とみえ、この頃は田和見村と称し、波立はつたち一村として扱われている。なお波立は八立とも記され、建武元年(一三三四)九月七日の八幡宮造営注文案(同文書)に「一間八立村」とみえ、神子屋五間のうち一間を負担し、地頭は岩城次郎入道願真であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android