20世紀日本人名事典 「田原陶兵衛」の解説
田原 陶兵衛(12代目)
タハラ トウベエ
昭和・平成期の陶芸家 日本工芸会理事;萩焼深川本窯元12代目。
- 生年
- 大正14(1925)年6月19日
- 没年
- 平成3(1991)年9月27日
- 出生地
- 山口県長門市
- 本名
- 田原 源次郎(タハラ ゲンジロウ)
- 別名
- 号=田原 宗陶
- 学歴〔年〕
- 山口高文科(現・山口大学)〔昭和23年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 山口県選奨〔昭和58年〕,中国文化賞(第42回)〔昭和60年〕
- 経歴
- 萩焼深川本窯の二男。シベリア抑留で体をこわし、官僚への夢を断念。兄の11代陶兵衛に師事し、職人として修業を積んだが、6年目の昭和31年兄の急死により12代陶兵衛を襲名した。34年日本伝統工芸展初入選、47年日本工芸会正会員。30余年の作陶生活では萩焼の普及に尽力。なかでも古萩の技法の再現に心血を注ぎ、“陶兵衛粉引”と呼ばれる化粧がけや灰被りに独自の作風を産む。56年に山口県から無形文化財保持者の指定を受ける。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報