田字(読み)たのじ

精選版 日本国語大辞典 「田字」の意味・読み・例文・類語

た‐の‐じ【田字】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 「田」という字。また、それに似た形。
    1. [初出の実例]「田の字 色の字穂の字鳴子(なるこ)ひたもるかかしそうつ鹿ををふなどの詞入は皆植物に二句去て秋也」(出典俳諧・御傘(1651)三)
  3. ( 蔵にしまう時に掛ける十文字の紐の形が「田」の字に見えるところから ) 質物のこと。
    1. [初出の実例]「あらざらん子供の着物まで田の字」(出典:雑俳・梅柳(1836)一四)
  4. 田という字のつくもの。特に、近世には、俳優沢村田之助をさすことが多い。
    1. [初出の実例]「前ざしにまでも田の字の紋所」(出典:雑俳・柳多留‐六二(1812))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む