日本歴史地名大系 「田安御門跡」の解説 田安御門跡たやすごもんあと 東京都:千代田区旧麹町区地区代官町田安御門跡[現在地名]千代田区北の丸公園千鳥(ちどり)ヶ淵と牛(うし)ヶ淵の境に設けられた江戸城外郭門。元飯田(もといいだ)町・九段(くだん)坂方面と北ノ丸を結ぶ。古くはこの地に田安大明神があり、一帯の台地を田安台と称したのにちなみ田安御門とよばれるようになり、代官町(だいかんちよう)御門・田安口・飯田町(いいだまち)口ともいった(御府内備考)。いわゆる江戸五口の一つ川越街道の起点で、慶長一二年(一六〇七)にはすでに田安口門焼失の記事がある(慶長日記)。枡形は元和六年(一六二〇)修築、門は寛永六年(一六二九)越前福井藩主松平忠昌の普請。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by