田川神社(読み)たがわじんじや

日本歴史地名大系 「田川神社」の解説

田川神社
たがわじんじや

[現在地名]香寺町須加院 奥須加院

須加院すかいん川ほとりの字北川きたがわに鎮座する。旧郷社。祭神は息長足姫命(神功皇后)・大歳神。「延喜式」神名帳に記載される神埼かんざき郡の「田川タカハノ神社」とされる。「播磨国風土記」神前かんざき的部いくはべ里の条の石坐神山いわくらのかみやまは当社の北二〇町の棚原たなばら山のことで、山上に神社跡があり元宮の伝承がある。社伝では元宮の地に神功皇后が天神地祇を祀り、天平期(七二九―七四九)には僧行基が当社を崇敬したという。古くから領主の崇敬が厚く、永正三年(一五〇六)赤松政村により本殿の屋根の葺替えが行われ、永禄八年(一五六五)には拝殿が造立された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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