日本歴史地名大系 「田曾浦」の解説 田曾浦たそうら 三重県:度会郡南勢町田曾浦[現在地名]南勢町田曾浦五(ご)ヶ所(しよ)湾東側の湾口部にある。北は宿(しゆく)浦、西は約四キロ海を隔てて相賀(おうか)浦、北東には標高一八一・九メートルの浅間(あさま)山がある。北西には葛(かずら)島を望む。海崖沿いを通って浜島(はまじま)・英虞(あご)・磯部(いそべ)(現志摩郡)に通ずる街道の起点でもある。最南端の田曾岬にはかつて看監舟番所があって、蛮舶および廻船の監視を行っていた。「五鈴遺響」には「本邑ヨリ乾位五ケ所ヘ舟行シテ至ル海路二里 又西位本郡阿曾浦ヘ舟行三里同相賀ヘ舟行一里志摩州英虞郡浜嶋ヘ東ニ舟行シテ至ル海路二里」と記し、海上交通の要衝でもある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by