田楽村(読み)たらがむら

日本歴史地名大系 「田楽村」の解説

田楽村
たらがむら

[現在地名]春日井市上田楽かみたらが町・田楽町・桃山ももやま町・鷹来たかき町・町屋まちや町・岩野いわの

三角州のような形に砂の層が積重なった土地は、木曾御嶽おんたけ山から吹出た軽石を含む。尾北びほく古窯跡群とよばれる桃山大草おおくさ高根たかね下末しもずえ(小牧市)の古窯から「多楽里張戸連」などと書かれた瓦が発見され、これが田楽(多楽)地名として最も古く、奈良時代中期以前と推定される。天文二一年(一五五二)新徳しんとく寺の棟札写(春日井市史)に「尾州春日郡味岡庄多楽郷」とあり、この地域は味岡あじおか庄内であった。織田信雄分限帳にも田楽の地名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android