田楽村
たらがむら
[現在地名]春日井市上田楽町・田楽町・桃山町・鷹来町・町屋町・岩野町
三角州のような形に砂の層が積重なった土地は、木曾の御嶽山から吹出た軽石を含む。尾北古窯跡群とよばれる桃山や大草・高根・下末(小牧市)の古窯から「多楽里張戸連」などと書かれた瓦が発見され、これが田楽(多楽)の地名として最も古く、奈良時代中期以前と推定される。天文二一年(一五五二)の新徳寺の棟札写(春日井市史)に「尾州春日郡味岡庄多楽郷」とあり、この地域は味岡庄内であった。織田信雄分限帳にも田楽の地名がみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 