田治島村(読み)たじしまむら

日本歴史地名大系 「田治島村」の解説

田治島村
たじしまむら

[現在地名]福井市田治島町

一乗谷との境をなす丘陵の一支脈の北西端に位置し、北は田中たなか村、南は東大味ひがしおおみ村。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では田治たじ(高三一六二・六四石)のうちに含まれるが、同庄はほかに、のちの栃泉とちい村・深見ふかみ村・田中村・岩倉いわくら村の地を含む。「南行雑録」(四)に「越前国丹治荘住人安原八郎朝助子兵衛尉朝康 建保六年」とみえるが、当地付近は安原八郎の本貫の地と思われる安原やすはら庄に南隣しており、この「丹治荘」は田治庄と同一であろう。

正保郷帳には島村と記され、田方四二五石余・畠方五〇石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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