甲所・勘所・肝所(読み)かんどころ

精選版 日本国語大辞典 「甲所・勘所・肝所」の意味・読み・例文・類語

かん‐どころ【甲所・勘所・肝所】

〘名〙
三味線琵琶などで、一定の高さの音を出すために、左手指先で弦を押える場所。おさえどころ。つぼ。かんどこ。
※雑俳・歌羅衣(1834‐44)八「弾返す師も子も幾度肝所」
② (肝所) はずしてはならない大事な点。肝心かなめの場所。急所。大切な所。重点。かんどこ。
常磐津三世相錦繍文章おその六三)(1855)序「見切りが肝心、かん所」

かん‐どこ【甲所・勘所・肝所】

※雑俳・柳多留‐二二(1788)「かんどこがわるいで昼寝しそこなひ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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