甲所(読み)かんどころ

精選版 日本国語大辞典 「甲所」の意味・読み・例文・類語

かん‐どころ【甲所・勘所・肝所】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 三味線琵琶などで、一定の高さの音を出すために、左手指先で弦を押える場所。おさえどころ。つぼ。かんどこ。
    1. [初出の実例]「弾返す師も子も幾度肝所」(出典:雑俳・歌羅衣(1834‐44)八)
  3. ( 肝所 ) はずしてはならない大事な点。肝心かなめの場所。急所。大切な所。重点。かんどこ。
    1. [初出の実例]「見切りが肝心、かん所」(出典:常磐津・三世相錦繍文章(おその六三)(1855)序)

かん‐どこ【甲所・勘所・肝所】

  1. 〘 名詞 〙かんどころ(甲所)
    1. [初出の実例]「かんどこがわるいで昼寝しそこなひ」(出典:雑俳・柳多留‐二二(1788))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む