町南遺跡(読み)ちようなんいせき

日本歴史地名大系 「町南遺跡」の解説

町南遺跡
ちようなんいせき

[現在地名]中原町大字原古賀

寒水しようず川右岸の低位段丘上にある。昭和五〇年(一九七五)発掘調査され、弥生時代前期より古墳時代前期にわたる集落跡である。小字名により町南遺跡とよぶ。

遺構住居跡四二、貯蔵穴一〇〇基、溝二条など。弥生時代中期の円形竪穴住居跡は、直径四・五―八メートル、中央に方形の土壙があって、周囲に四―一六ヵ所の柱穴をめぐらしている。弥生時代後期から古墳時代前期にかけての方形竪穴住居跡は、辺が五メートルに三・五メートル程度の小型のものと、八メートルに五・五メートル程度の大型のものがあり、住居の中にはベッド状遺構があり、中央に炉跡があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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