町場村(読み)まちばむら

日本歴史地名大系 「町場村」の解説

町場村
まちばむら

[現在地名]羽生市羽生・中央ちゆうおう一―五丁目・きた一―三丁目・ひがし一―九丁目

現羽生市の中央やや北西寄り、旧利根川の乱流低地に位置する。旧利根川の河道にあたる葛西かさい用水あいの川に挟まれた埋没台地上にあり、東は上藤井かみふじい村・下藤井村と北袋きたぶくろ村、南は上羽生村・桑崎くわさき村、北は小須賀こすか村・蓑沢みのさわ村。村名は慶長一九年(一六一四)に廃された羽生城の町場であったことによる(風土記稿)羽生城跡地は寛永八年(一六三一)関東郡代伊奈忠治が検地を行い、城中部分を見取場として耕地化した。承応三年(一六五四)南条金左衛門の検地により高入地になったという(風土記稿)。田園簿には羽生町場とみえ、田高四七六石余・畑高三五九石余。幕府領で、ほかに古城跡見取場(田方四町一反余・畑方一七町五反余)があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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