町方書上(読み)まちかたかきあげ

日本歴史地名大系 「町方書上」の解説

町方書上(文政町方書上)
まちかたかきあげ

一五三冊

別称 地誌御取調書・地誌御調書上帳

成立 文政八―一一年

原本 国立国会図書館

解説 幕府が町の由来などを各町名主に報告させた調査書旧幕府引継書に含まれる。幕府は文政九年に府内の地誌である「御府内風土記」の編纂着手。町方書上はそのための資料として提出させたもの。

活字本 徳川時代商業叢書一(一部)・「新編千代田区史」通史資料編所収(一部)ほか

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の町方書上の言及

【書上】より

…たとえば,幕府は金・銀・銭の三貨や米・大豆・油などの重要商品について,物価調節などの目的から定期ないし臨時に相場を書き上げさせたが,これを〈書上相場〉と言った。また,町や村ごとに家数,人数,土地,生業などの概況を書き上げさせた〈町方書上〉や〈村明細書上帳〉は,書上(帳)の代表的なものである。ほかにも〈高反別書上帳〉〈飢人書上書〉〈寺社由緒書上〉等々さまざまな書上(帳)がみられる。…

※「町方書上」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」