20世紀日本人名事典 「畑正吉」の解説
畑 正吉
ハタ ショウキチ
明治〜昭和期の彫刻家
- 生年
- 明治15(1882)年2月12日
- 没年
- 昭和41(1966)年6月24日
- 出生地
- 富山県高岡市
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校(現・東京芸術大学)彫刻科〔明治39年〕卒
- 経歴
- 明治40〜43年農商務省海外練習生としてヨーロッパへ留学。44年文展に初入選し、大正2年同展に「某人肖像」で褒状。大正元年東京美術学校教授に就任し、9年より1年間アメリカへ留学。11年東京高工教授となり、昭和16年退官後も長く同校の講師を務めた。この間、6年帝国美術院推薦となり、また20年まで造幣局、賞勲局に嘱託として多くの記念メダル彫刻を製作。日本彫刻家連盟、能美会などにも参加、戦後日本彫塑会会員として同展や日展に出品を続けた。晩年能彫刻に力を入れ、能彫会に属し、28年、30年に能彫の個展を開催した。東京美校教授時代の門下に寺畑助之丞、本郷新などがいる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報