留守分限帳(読み)るすぶんげんちよう

日本歴史地名大系 「留守分限帳」の解説

留守分限帳
るすぶんげんちよう

三冊

成立 天文年間

原本 水沢市立図書館

解説 留守氏の一族余目氏に伝来した留守文書のうちにある。留守氏譜代の家臣五〇人について書上げた「御館之人数」、外様の家臣七一人の「里之人数」、塩竈神社神職と考えられる一九人の「宮うとの人数」からなり、軍役賦課の台帳となったものと考えられる。内容は一人一人について、田は苅高、畠は貫高で記入し、さらに塩竈などの町在家・蔵・山・谷地などを加え、その合計を貫高に換算して記す。換算率は田は一〇〇苅を二〇〇文、在家一軒を二〇〇文。同時期の伊達稙宗による「塵芥集」「段銭古帳」と同じく領内統一の意志を表したものとも考えられる。

活字本水沢市史」二・「解説中世留守家文書

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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