番士(読み)バンシ

精選版 日本国語大辞典 「番士」の意味・読み・例文・類語

ばん‐し【番士】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 番組に分けたその組の兵士。隊士
  3. 番に当たった兵士。当番の兵士。
  4. 江戸時代、殿中の宿衛、各所の警衛などの勤番をした士。
    1. [初出の実例]「御関所〈略〉領主大久保加賀守忠真預りて番士を置く」(出典:新編相模国風土記稿(1841)二一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の番士の言及

【ケシク】より

…モンゴル帝国の元朝時代,君主,王族の宮廷,幕営を昼夜護衛した親衛部隊のこと。〈番士〉と訳されることもある。語義については,(1)〈恩寵〉を意味するモンゴル語kesikに〈~をもつ〉の意の語尾‐teiが付き,〈恩寵を有する者〉の意味で君主に近侍する親衛隊をkesikteiと呼んだ,(2)〈順番・当班〉を意味する古代トルコ語kezigの借用,の二つの解釈がある。…

※「番士」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android