畳み上げる(読み)タタミアゲル

デジタル大辞泉 「畳み上げる」の意味・読み・例文・類語

たたみ‐あ・げる【畳み上げる】

[動ガ下一][文]たたみあ・ぐ[ガ下二]
すべてをたたんでしまう。たたみ終える。「全員布団を―・げる」
積み重ねる。積み上げる。
「赤い煉瓦れんがと白い石帯とで―・げられた柱」〈風葉青春
たたむようにして、まくりあげる。
草摺くさずりを―・げて、ふた刀刺すところを」〈謡・実盛

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「畳み上げる」の意味・読み・例文・類語

たたみ‐あ・げる【畳上】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]たたみあ・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙
  2. 積み重ねる。幾重にも積む。重ね上げる。
    1. [初出の実例]「深き山は苔むす岩をたたみあげて旧りにし方を納めたるかな」(出典:山家集(12C後)下)
  3. 折りたたんでかたづける。また、折りたたんで上にあげる。
    1. [初出の実例]「手づから寝道具を畳揚(タタミアゲ)て」(出典浮世草子好色一代女(1686)四)
  4. 垂れているものを手でたたむようにして持ち上げる。まくり上げる。
    1. [初出の実例]「鎧の草摺畳(タタ)み揚(アゲ)て腰の刀を抜かんとし給ふ事」(出典:太平記(14C後)一五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android