(読み)チュウ

デジタル大辞泉 「疇」の意味・読み・例文・類語

ちゅう【疇】[漢字項目]

[音]チュウ(チウ)(漢) [訓]うね
田畑のうね。あぜ道。田畑。「田疇
昔。以前。「疇昔ちゅうせき
同類。たぐい。「範疇
[補説]「畴」は俗字

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「疇」の読み・字形・画数・意味


19画

(異体字)
12画

[字音] チュウ(チウ)
[字訓] うね・たぐい

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 形声
声符は壽(寿)(じゆ)。壽に鑄(鋳)・籌(ちゆう)の声がある。字の初形は、すなわち田疇の象に従っており、が疇の初文である。〔説文〕十三下に「治の田なり。田に從ふ。田のの詰(きつくつ)(曲がりくねる)するに象るなり」(段注本)という。のち壽を声符とする字となった。古くは誰、また疇類の義に用いた。疇類の義には、のち儔の字を用いる。

[訓義]
1. うね、た、田一井、はた、さかい
2. つちかう、ふさぐ。
3. 儔と通じ、たぐい、ひとしい。
4. 酬と通じ、むくいる。
5. 曩(のう)と通じ、さきの。
6. 発声的に用いる、たれ。

[古辞書の訓]
名義抄〕疇 ウネ・ムカシ・ヒトシ・ムクユ・ナラフ・タクラフ・タグヒ・クラブ・トモガラ・トブラフ・タレ

[語系]
疇・儔diuは同声。田疇を同じうするものをまた疇といい、儔匹の意がある。讐zjiuも声義に通ずるところがあり、相讐対することから、また儔匹の意に用いる。

[熟語]
疇官・疇古疇合疇畤・疇日・疇賞疇辰・疇人・疇昔疇夕・疇代・疇土疇答疇徳疇曩疇輩疇匹疇阜疇畝疇庸・疇量・疇類・疇
[下接語]
盈疇・九疇・畦疇・荒疇・春疇・新疇・翠疇・青疇・先疇・田疇・範疇・沃疇・良疇・林疇

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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