疇昔(読み)チュウセキ

デジタル大辞泉 「疇昔」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐せき〔チウ‐〕【×疇昔】

むかし。また、きのう。
夫人の優しく打解けたるさまは、毫も―に異ならざりき」〈鴎外訳・即興詩人

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精選版 日本国語大辞典 「疇昔」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐せきチウ‥【疇昔】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 過去のある日。昔。また、昨日。ちゅうじゃく。
    1. [初出の実例]「先帝翫弄之珍、内司供擬之物、追感疇昔、触目崩摧、謹以奉献盧舎那仏」(出典正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献物帳)
    2. [その他の文献]〔礼記‐檀弓上〕
  3. ちゅうせき(疇夕)易林本節用集(1597)〕

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普及版 字通 「疇昔」の読み・字形・画数・意味

【疇昔】ちゆう(ちう)せき

かつて。前日。疇は発声の語。宋・軾〔後の赤壁の賦〕其の姓名を問ふも、俛(ふ)して答へず。嗚呼(ああ)(ああ)、我、之れを知れり。疇昔の夜、飛鳴して我を(よぎ)りしは、子(し)に非ずや。

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