病源候論(読み)びょうげんこうろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「病源候論」の意味・わかりやすい解説

病源候論
びょうげんこうろん

正しくは『諸病源候論』。中国古代医学の唯一の病理専門書。著者は隋の太医博士巣元方で,大業6 (610) 年に完成したといわれる。本書は『外台秘要』『医心方』など,後世の本にもしばしば引用されている。現行流布本は明以後のもので,後人の手が入って脱文多く,上記の引用文と比較するとかなりの異同がみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の病源候論の言及

【諸病源候論】より

…中国の医学書。通常《病源候論》と呼ばれる。隋の巣元方の撰とされているが,撰者の伝は明らかでなく,成立の正確な時期もわからない。…

※「病源候論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む