大業(読み)タイギョウ

精選版 日本国語大辞典 「大業」の意味・読み・例文・類語

たい‐ぎょう‥ゲフ【大業】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな事業。重大な事業。また、帝王の行なうべきしごと。帝王の事業。
    1. [初出の実例]「魏文帝有曰、文章者経国之大業、不朽之盛事」(出典:凌雲集(814)序)
    2. 「今ここに論ずる所は大志ある者とて必ずしも大業を成すに非ず」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉二)
    3. [その他の文献]〔易経‐繋辞〕
  3. 古代中世における令制の官人登用試験制度の下で、文章(秀才・進士)・明経・明法・算などの諸道の最終試験を受験すること。また、その試験に合格すること。また、その人。特に、文章得業生が宣旨によって対策に応じ、方略策を献ずることにいう場合が多い。
    1. [初出の実例]「蒙綸言対策者、滋野良幹〈略〉等是也、又散位三統理平、依博士之挙大業」(出典:類聚符宣抄‐九・承平五年(935)八月二五日文章博士大江維時同朝綱奏請令橘直幹奉方略試状)

おお‐わざおほ‥【大業・大技】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大事業
  3. ( 大技 ) 豪放なわざ。相撲柔道等で、相手にしかける大きい動きのわざ。⇔小技
    1. [初出の実例]「まったれいの坂田めが大わざをふるまふゆへ」(出典:浄瑠璃・源氏六条通(1708)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「大業」の読み・字形・画数・意味

【大業】たいぎよう

立派な業。

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