痒所へ手が届く(読み)かゆいところへてがとどく

精選版 日本国語大辞典 「痒所へ手が届く」の意味・読み・例文・類語

かゆい【痒】 所(ところ)へ手(て)が届(とど)

  1. 細かい所まで気がついて十分に配慮が行き届く。他人に対する世話注意などが、その望む所へ隅々までよく行き届く。至れり尽くせり。〔俳諧・毛吹草(1638)〕
    1. [初出の実例]「主人の気を取ること、それはそれは痒き所へ手の届くごとく」(出典:浮世草子・風流曲三味線(1706)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「痒所へ手が届く」の解説

痒い所へ手が届く

細かい所にまで気を配って、手落ちがない。他人に対する世話・注意などが十分に行き届いている。

[使用例] かゆい所に手がとどくとは漱石の知と理のことで、よくもまあこんなことまで一々気がつくものだと思うばかり[坂口安吾*デカダン文学論|1946]

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