痛ない腹を探られる(読み)いたくないはらをさぐられる

精選版 日本国語大辞典 「痛ない腹を探られる」の意味・読み・例文・類語

いたく【痛】 ない 腹(はら)を探(さぐ)られる

  1. ( 腹痛でもないのに、痛い所はここかあそこかと探り回される意から ) 何の悪いことも、やましいこともしないのに他人から疑いをかけられることをいう。
    1. [初出の実例]「いたうもない腹(ハラ)さぐられて口惜(くちおし)や」(出典浮世草子好色一代女(1686)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 ハラ 実例 初出

ことわざを知る辞典 「痛ない腹を探られる」の解説

痛くない腹を探られる

腹痛でもないのに、痛い所はここかあそこかと探り回される。何もしていないのに、または、関係ないのに、人から疑いをかけられ、詮索されることのたとえ。

[使用例] 有川資産目的あて養子に来たらしく痛くない腹をさぐられるような気がとがめて[内田魯庵*くれの廿八日|1898]

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android