デジタル大辞泉 「痴れる」の意味・読み・例文・類語 し・れる【▽痴れる】 [動ラ下一][文]し・る[ラ下二]1 何かに心を奪われて、正気を失う。頭の働きが鈍る。ぼける。「酒に酔い―・れる」「心地、ただ―・れに―・れて」〈竹取〉2 いたずら好きである。ふざける。「さても―・れたる御坊ごばうかな」〈浮・織留・二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「痴れる」の意味・読み・例文・類語 し・れる【痴】 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]し・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙① 判断・識別の能力が働かなくなる。ぼける。ばかになる。[初出の実例]「中に心さかしき者、念じて射んとすれども、ほかざまへ行きければ、あれも戦はで、心地ただしれにしれて、守り合へり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))② ( 「たり」を伴って ) いたずら好きである。ふざける。[初出の実例]「しれたる女房ども、若き男達の参らるる毎に、『郭公や聞き給へる』と問ひて心みられけるに」(出典:徒然草(1331頃)一〇七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例