( 1 )この語は万葉仮名「于古」であるのに対し、「をこ」は「袁許」であり、上代特殊仮名遣いでは「古」(甲類)、「許」(乙類)で、くいちがっているが、同義語であろう。
( 2 )「をこ」系は、後世でもさかんに用いられ、「をこがまし」「をこがる」「をこめく」などの派生語も多いが、「うこ」系は消滅したところから、「うこ」は「をこ」より古い語形であったと考えられる。

(だく)+疑(ぎ)。疑は人が後ろを顧みてたち迷う意で、神思足らず、疑惑猶予して決しがたいことをいう。その病的な状態にあるものを癡という。〔説文〕七下に「
(けい)ならざるなり」とし、疑声とするが、声が異なる。〔淮南子、俶真訓〕に「癡狂」という語があり、狂的な状態をいう。後世の文人に、自ら好んで詩痴・書痴のように称する人が多い。痴は俗体の字である。
▶・痴雨▶・痴
▶・痴
▶・痴黠▶・痴漢▶・痴頑▶・痴狂▶・痴愚▶・痴骨▶・痴子▶・痴児▶・痴蠢▶・痴笑▶・痴情▶・痴心▶・痴人▶・痴拙▶・痴絶▶・痴銭▶・痴想▶・痴態▶・痴濁▶・痴虫▶・痴
▶・痴妬▶・痴突▶・痴鈍▶・痴
▶・痴肥▶・痴福▶・痴物▶・痴癖▶・痴呆▶・痴笨▶・痴迷▶・痴妄▶・痴立▶・痴累▶・痴話▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…仏教の経論にはさまざまの種類の煩悩があげられているが,代表的なものとしては,次のような分類がある。(1)貪(とん),瞋(じん),痴(ち)の3種。(2)貪,瞋,痴,慢,疑,悪見の6種の根本煩悩と,忿(ふん),恨,覆,悩,嫉(しつ),慳(けん),誑(おう),諂(てん),憍(きよう),害,無慚(むざん),無愧(むき),惛沈(こんじん),掉挙(じようこ),不信,懈怠(けだい),放逸,失念,散乱,不正知(ふしようち)の20種の随煩悩。…
※「痴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...