痴闇(読み)ちあん

精選版 日本国語大辞典 「痴闇」の意味・読み・例文・類語

ち‐あん【痴闇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。物の道理などがわからないで思いまようこと。また、その心のくらさ。
    1. [初出の実例]「濁世末代の習ひ、人ごとに爾りと云ども、我等が癡闇の深さ、心も言も及ず」(出典:愚迷発心集(1213頃))
    2. [その他の文献]〔仏説金光王童子経〕
  3. 無知なこと。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「英国の商人痴闇にて、此の如き局騙(だまし)を受くるとて」(出典米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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