登大路町(読み)のぼりおおじちよう

日本歴史地名大系 「登大路町」の解説

登大路町
のぼりおおじちよう

[現在地名]奈良市登大路町

興福寺東門近辺に発達した町で、東門より春日大社への参詣道を登大路といい、当町に小字登大路、東隣の野田のだ(現春日野町)に小字登内のぼりうちがある。南都七郷の東御門ひがしみかど(金堂郷)のうちに「登大路」(「大乗院雑事記」文明一二年六月一九日条)がみえており中世は興福寺寺務の支配下にあった。

「東院光暁日記」応永一八年(一四一一)一二月二九日条は登大路の晴若の家に強盗が入ったと記し、「多聞院日記」文明一六年(一四八四)一一月二一日条には「登少路」、天文一九年(一五五〇)六月二〇日条には「上り少路観音堂」がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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