登封(読み)とうほう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「登封」の意味・わかりやすい解説

登封
とうほう / トンフォン

中国、河南(かなん)省中部の県級市。淮河(わいが)の支流潁河(えいが)の最上流部にある。地級市の鄭州(ていしゅう)市に属する。人口71万3000(2014)。小麦、トウモロコシをはじめ、商品作物のワタ、タバコの栽培も行われる。干害洪水の多い淮河水系の水利工事の一つとして市南東の潁河に白沙(はくさ)ダムが設けられている。

 市北には中国五岳の一つ中岳(嵩山(すうざん))がある。登封はその登山口にあたり、中岳廟(びょう)、嵩岳寺塔、嵩陽(すうよう)書院少林寺などへの観光基地としてにぎわっている。これらの建造物群は2010年に「河南登封の文化財“天地之中”」として、世界遺産の文化遺産に登録された(世界文化遺産)。

[駒井正一・編集部 2017年12月12日]

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