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鄭州 テイシュウ

百科事典マイペディアの解説

鄭州【ていしゅう】

中国,河南省中部北寄りにある同省の省都。北側を黄河が流れ,京広(北京〜広州)・隴海(蘭州〜連雲港)両鉄路の連絡点で,政治・経済・文化の中心地。春秋時代に鄭邑,隋代に鄭州治が置かれ,1949年市となった。
→関連項目河南[省]洛陽

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世界大百科事典 第2版の解説

ていしゅう【鄭州 Zhèng zhōu】

中国,河南省中部の都市。黄河の南岸近くに位置し,京広(北京~広州)・隴海(ろうかい)(蘭州~連雲港)両鉄道の交点に当たる。省政府の所在地で,全省の政治,経済,交通,文化の中心。周の初め武王が弟の管叔を封じた管国の地と伝えられ,春秋時代には鄭国の一部であった。隋のとき管城県をおいて鄭州の行政中心としたが,明に至り管城県を鄭州と改称して開封府に所属させ,清代に及んだ。中華民国は鄭県として省に直属させ,中華人民共和国では鄭州市となり,1954年以来,省政府がここに移っている。

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大辞林 第三版の解説

ていしゅう【鄭州】

中国、河南省の北部に位置する省都。交通の要地。小麦・綿花の集散が盛ん。織物・製粉などの工業が発達。チョンチョウ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鄭州
ていしゅう / チョンチョウ

中国、河南省中北部の市。河南省の省政府所在地。華北平原の西端にあり、南西方には嵩(すう)山の山系が控え、北部は黄河に臨む。市内を潁(えい)河の支流の賈魯(かろ)河とその支流が流れる。市は中原区、二七区などの6市轄区からなり、ほかに(けいよう)、新鄭(しんてい)など5県級市、中牟(ちゅうぼう)県を管轄下に置く。人口628万0197、市轄区人口218万9596(2000)。1981年に浦和市(現さいたま市)と友好都市となった。市内には紡織機械や灌漑(かんがい)用機械製造の大型工場や油脂化学、農薬製造工場などがあり、鄭州火力発電所を中心に工場への電力供給網もできあがっている。周辺地域のワタを原料にした大型綿紡績工場が6か所完成しており、全国でもっとも重要な位置を占める。また、許昌(きょしょう)地区にたばこ工場などがあり、農業と直接関連した工業も発達。周辺の農業は小麦、コウリャン、トウモロコシ、大豆を柱にした二年三作制が基本である。黄河流域ワタ作区のうち豫西北(よせいほく)地区の主産地を形成し、生産量は多い。
 鄭州は黄河中・下流域にあり、水害や干害が繰り返されてきた。1938年には、侵攻する日本軍を前にした国民党軍が撤退を図るため、市の北方花園口(かえんこう)の黄河の大堤を破壊したが、水流は賈魯河や潁河の河道を南下、淮河(わいが)にまで到達し、河南、安徽(あんき)、江蘇(こうそ)の3省、5万4000平方キロメートルにわたり黄河の水が氾濫(はんらん)した。そのため被災者1250万人、死者は89万人に上り、うち河南だけで47万人の死者を出したことはよく知られている。被災した土地は凸凹になり、アルカリ、塩類土化が進んだ。解放後は堤防を強化し、花園口にサイフォンを利用した取入れ口を設け、約1500本の灌漑用水路を建設して、氾濫地区へ水を供給、整地を施し、各耕地には防護林帯を設けている。また、陽市の(ぼう)山には用水センターが建てられ、一度山頂に水をくみ上げたあと約2700ヘクタールの耕地に供給している。京広・隴海(ろうかい)両鉄道が交差し、黄河には京広鉄道の鄭州大橋が架かる。自動車道も両鉄道に沿って通じている。さらに空路も、北京(ペキン)、西安(せいあん)、広州、上海(シャンハイ)など国内の要地に開けており、河南省中北部の交通の要所となっている。市の北郊の大河村(たいがそん)には新石器時代末期の仰韶(ぎょうしょう)・竜山(りゅうざん)両文化の遺跡があり、市内では殷(いん)代の古城跡が発見されている。また市の中心部には、1923年に京漢鉄道の労働者が軍閥に反対して行った二・七ストライキを記念する二七記念堂や二七記念塔がある。[駒井正一]

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世界大百科事典内の鄭州の言及

【殷周美術】より

…付近には朱砂とともに圭,璋などの玉器があり,この地が重要都邑であったことを示す。 河南省鄭州市の,周囲7kmに及ぶ大城壁は殷中期の都城址である。城内から東西65m以上,南北13.6mの宮殿址などが発見されている。…

【河南[省]】より

…人口は9172万(1996)。4地区,13地級市,25県級市,91県からなり,省都は鄭州市である。中国の古代地理書である〈禹貢〉(《書経》の中の一編)には九州の一つとして予州とみえ,ほぼ天下の中央に相当するので中州または中原ともよばれた。…

※「鄭州」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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