百瀬晋六（読み）モモセ シンロク

20世紀日本人名事典

百瀬 晋六
モモセ シンロク

昭和・平成期の航空・自動車技術者 元・富士重工業取締役。

生年

大正8(1919)年2月20日

没年

平成9(1997)年1月21日

出生地

長野県

学歴〔年〕

東京帝大工学部航空学科〔昭和16年〕卒

主な受賞名〔年〕

自動車技術会賞(技術貢献賞)〔昭和62年〕

経歴

昭和17年中島飛行機(現・富士重工業)に入社。戦後、航空機開発の禁止によって、飛行機屋から自動車屋に。26年設計係長当時、幻の名車といわれたスバル1500を開発。30年にはスバル360の開発に着手、33年に完成。“てんとう虫”の愛称で親しまれた“スバル”の生みの親で、軽自動車の主流をつくった。40年には本格的なFF方法小型自動車スバル1000を開発。47年には世界に先駆け乗用タイプの四輪駆動車“スバルレオーネ”の量産化を成功させた。42年取締役を経て、58年常勤監査役、60年監査役となる。のちスバル研究所技術顧問を務めた。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

百瀬晋六 ももせ-しんろく

1919－1997　昭和-平成時代の航空・自動車技術者。
大正8年2月20日生まれ。昭和17年中島飛行機にはいる。戦後は自動車産業に転じ,富士重工業で軽四輪乗用車の開発を主導し,33年スバル360を完成させた。42年取締役。平成9年1月21日死去。77歳。長野県出身。東京帝大卒。

出典　講談社