皆免(読み)カイメン

デジタル大辞泉 「皆免」の意味・読み・例文・類語

かい‐めん【皆免】

近世、ある期間内の債権債務をすべて帳消しにすること。中世徳政にあたる。
「天下徳政になして―の時」〈浮・新可笑記

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精選版 日本国語大辞典 「皆免」の意味・読み・例文・類語

かい‐めん【皆免】

  1. 〘 名詞 〙 一定期間内の負債などを、免除させること。債権、債務いっさいを消滅させること。徳政。
    1. [初出の実例]「此作手事、自学侶・衆中以下一切公事事、階免旨申付之之由申」(出典大乗院寺社雑事記‐文明一五年(1483)六月一八日)

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