皆野村
みなのむら
[現在地名]皆野町皆野
現町域の中央南部、荒川の東岸に位置し、東は簑山の峰を境に三沢村、南は黒谷村(現秩父市)、西は荒川を境に小柱村(現同上)・大淵村・金崎村、北は同じく荒川を境に下田野村。村内を秩父往還が通り、栗谷瀬・大浜・小屋鼻(親鼻)に荒川の渡場があった(「風土記稿」など)。天正一七年(一五八九)一二月二二日の北条氏邦印判状写(諸州古文書)に「三貫四百文 皆野之内由木分」などとみえ、北条氏邦は香下源左衛門尉に対して本領と合せて当地などを宛行い、源左衛門尉の着到(軍役)を四人と定めている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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