最新 地学事典 「皇海火山」の解説
すかいかざん
皇海火山
Sukai volcano
栃木県と群馬県の県境の南北山稜に位置する日光火山群西部の第四紀火山。東西に尾根をもつ山体(山頂の海抜2, 143.6m, 比高約800m)は,南西が大きく開析されている。基盤はジュラ系足尾層群,中新統片品川流紋岩類。活動は約1.6~1Maで,北西での溶岩流と火砕流の噴出を繰り返す前期活動と,山頂付近溶岩での後期活動とからなる。前期噴出物は輝石安山岩と輝石デイサイトで,かんらん石をともに含むことが多い。後期噴出物は輝石安山岩で,まれに石英を含む。皇海火山南の鋸山付近には,かなり開析された輝石安山岩質の古い火山が分布する。
執筆者:中村 洋一・竹下 欣宏
参照項目:日光火山群
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

