皿沼村(読み)さらぬまむら

日本歴史地名大系 「皿沼村」の解説

皿沼村
さらぬまむら

[現在地名]吉川町皿沼

加藤かとう村の西に位置し、村の東西大場おおば川が流れる。慶長年間(一五九六―一六一五)に開発され、元禄期(一六八八―一七〇四)に加藤村より分村したという(風土記稿)元禄郷帳に村名がみえ、高一〇一石余。化政期の家数一四(風土記稿)。当初万平と称して村の年寄役を勤めた鈴木六兵衛は、天明四年(一七八四)飢饉に際して飢人手当として金二〇〇両を出し、同六年・寛政三年(一七九一)洪水による凶作の時には近郷に金銭・雑穀を施し、また別に官裁により窮民扶助に充ててほしいと金二〇〇両を代官所に納めており、文化九年(一八一二)これらの行いを賞され、名字を許されている(同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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