盆茣蓙(読み)ボンゴザ

精選版 日本国語大辞典 「盆茣蓙」の意味・読み・例文・類語

ぼん‐ござ【盆茣蓙・盆蓙】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 丁半博打(ばくち)で、壺をふせる場所へ敷くござ。
    1. [初出の実例]「懐より(さい)を出し頓て煮物を始けり、盆蓙(ボンゴザ)といふ事は、此時よりぞはじまるよし」(出典談義本・八景聞取法問(1754)三)
  3. 盂蘭盆の時に、精霊棚に敷くござ。
    1. [初出の実例]「菅を編んだ盆ゴザ」(出典:津軽の野づら(1935)〈深田久彌〉月の桂)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の盆茣蓙の言及

【寺銭】より

…さいころ丁半賭博の賭場では,勝った客が取得する金額の5%を寺銭とし,2個のさいころがゾロ目といって同じ目になったときだけ,10%の寺銭をとった。賭けをする敷物を盆茣蓙(ぼんござ)といい,その計算が迅速にできないと〈ぼんくら(盆暗)〉といわれた。第2次大戦後はバッタマキという花札3枚ずつでする賭博で,3枚の札の数の合計が10あるいは20になるとブタといい,そのときだけブタハンと称して50%の寺銭をとり,他は寺銭なしの賭場もあった。…

※「盆茣蓙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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