監生(読み)かんせい

精選版 日本国語大辞典 「監生」の意味・読み・例文・類語

かん‐せい【監生】

〘名〙 中国学制で、古来中央の太学国子監に属するので、太学生を監生と称する。官僚予備軍として、官吏につく特権を与えられていた。

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普及版 字通 「監生」の読み・字形・画数・意味

【監生】かんせい

国子監生。

字通「監」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の監生の言及

【科挙】より

…宋代北方に興った遼・金は異民族であるにもかかわらず,唐制を模倣した科挙を行ったが,元代に入ると中国を統一した後も科挙を行わぬことが約40年続き,仁宗(在位1311‐20)がようやく再開しても,モンゴル人を優待し,中国人を差別したはなはだ変則的な科挙であった。明清時代,科挙はいよいよ盛大になり,応募者があまりに多くなったので,これを制限するため,学校に在籍する監生・生員にのみ応ずるを許し,また幾重にも予備試験を課して振るい落しをはかった。
[清代の制度]
 科挙の制度は時代が下るとともに形式が完備し,複雑化して清代に至って極まった。…

※「監生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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