盧綸(読み)ろりん(その他表記)Lu Lun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「盧綸」の意味・わかりやすい解説

盧綸
ろりん
Lu Lun

[生]天宝7(748)
[没]貞元16(800)?
中国,中唐の詩人。河中府蒲県 (山西省) の人。字,允言。科挙には失敗したが,才能を認められて監察御史,検校戸部郎中に進んだ。銭起らとともに「大暦十才子」の一人。五言律詩など近体詩を得意とし,酬和や応制の作が多い。詩集『盧戸部詩集』。

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世界大百科事典(旧版)内の盧綸の言及

【大暦の十才子】より

…政治的には,安史の乱直後の動乱の収拾期で,盛唐の詩壇が動乱により壊滅した後をうけて,白居易,韓愈に代表される中唐詩が形成される過渡期に相当する。十才子の名は,数説あるが,《新唐書》盧綸(ろりん)伝に出ている次の10人とするのがふつうである。盧綸,吉中孚(きつちゆうふ),韓翃(かんこう),銭起,司空曙(しくうしよ),苗発,崔峒(さいどう),耿湋(こうい),夏侯審,李端。…

※「盧綸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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