目通(読み)めどおり

精選版 日本国語大辞典 「目通」の意味・読み・例文・類語

め‐どおり ‥どほり【目通】

〘名〙
① 目の前。めさき。めじ。
浮世草子男色大鑑(1687)三「慰のためとて庭籠鳥を目通りへ放ちける」
② 目の高さ。目のあたり。目に触れるあたり。
※浮世草子・本朝二十不孝(1686)三「目通(トヲリ)より高く手をあげさせず」
③ 貴人の前に出てまみえること。身分の高い人にお目にかかること。お目通り。
暁月夜(1893)〈樋口一葉〉四「目通(メドホ)りも厭やなれば疾く此処を去(い)ねかし」
④ 立ち木の太さにいう語。人が木の傍に立って、目の高さに相当する部分の樹木の太さ。目通り直径
※俳諧・毛吹草(1638)四「大和 〈略〉松角 目通と云 書院木に用」

め‐どおし ‥どほし【目通】

〘名〙 初めから終わりまで、ひととおり見ること。

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