直熱型陰極(読み)ちょくねつがたいんきょく(その他表記)direct-heated cathode

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「直熱型陰極」の意味・わかりやすい解説

直熱型陰極
ちょくねつがたいんきょく
direct-heated cathode

熱電子管陰極の一方式。電子管において,電子を放出する陰極は,通常金属などを熱する必要がある。直熱型真空管では,電流を流して加熱するフィラメント (金属線条) 自身を陰極として用いる。代表的な例として,タングステンのフィラメントそのものまたはその上にトリウムの単原子層をつくってタングステンの仕事関数を見かけ上低下させ,熱電子放出をよくしたものがある。 (→傍熱型陰極 )

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